フェスや音楽番組に欠かせない存在の「緑黄色社会」と「Mrs. GREEN APPLE」。
バンド名に「緑」が含まれる共通点だけでなく、圧倒的な歌唱力やキャッチーな楽曲など、「この2組、どこか似てる?」と感じる方も多いはず。
本記事では、そんなリョクシャカとミセスの歌声や音楽性を徹底比較!
似ていると言われる理由からそれぞれが放つ唯一無二の魅力まで音楽ファン納得の視点で詳しく解説します。
なぜ「緑黄色社会」と「ミセス」は似てると言われるのか?
J-POPシーンの最前線を走る緑黄色社会(通称:リョクシャカ)とMrs. GREEN APPLE(通称:ミセス)。
SNSや知恵袋、音楽ファンの間では「この2組は雰囲気が似ている」という声が絶えません。
では、なぜジャンルや性別が異なるこの2つのバンドが、これほどまでに並べて語られるのでしょうか。
まずは、多くの人が「似ている」と感じる決定的な4つの共通点を探ります。
バンド名が放つ「カラー」の共通点
最もシンプルで、かつ第一印象として強いのが「名前」です。
「緑黄色社会」と「Mrs. GREEN APPLE」。どちらも名前に「緑(グリーン)」を連想させるキーワードが入っています。
色彩心理学において「緑」は、安心感、調和、若々しさ、そして瑞々しさを象徴する色です。
両バンドともに、その名が示す通り、爽やかでフレッシュ、かつ幅広い世代に受け入れられる「ヘルシーな音楽性」という共通のパブリックイメージを持っています。
日本トップクラスの「怪物級」ボーカル
「歌が上手い」という言葉では足りないほど、両バンドはボーカリストのポテンシャルが突出しています。
- 緑黄色社会:長屋晴子
- Mrs. GREEN APPLE:大森元貴
この二人に共通しているのは、圧倒的な声量と、地声から裏声までをシームレスに繋ぐ超絶的な歌唱技術です。
特に、聴き手の胸を打つドラマチックなハイトーンボイスは両者の代名詞。
歌番組で彼らのパフォーマンスを観た視聴者が、「圧倒的な歌の力」という共通の衝撃を受けることが、似ていると感じる最大の要因かもしれません。
「タイアップの達人」としての露出度
今のJ-POP界において、彼らの曲を耳にしない日はありません。
アニメの主題歌、ドラマの挿入歌、大手企業のCMソング、そして朝の情報番組のテーマ曲まで。
- リョクシャカ: 『Mela!』や『花になって』など。
- ミセス: 『ダンスホール』や『ケセラセラ』など。
常に「お茶の間のヒット曲」を出し続けているため、ライトな音楽ファンにとっては「今勢いのある、華やかでポジティブなバンド」という同じカテゴリーとして認識されやすいのです。
カラフルでポップな「視覚的演出」
楽曲だけでなく、ミュージックビデオや衣装、ライブの演出においても「色彩」が豊かである点が共通しています。
かつてのバンド像といえば、モノトーンでクールな「ロック」というイメージもありましたが、この2組は非常にカラフル。
多幸感に溢れ、見ているだけで元気がもらえるようなポップな世界観を提示しています。
この「エンターテインメントに徹した姿勢」が、ファン層の被りや親和性を生んでいると言えるでしょう。
【ボーカル比較】長屋晴子 vs 大森元貴:天才たちの「声」の正体
緑黄色社会とミセス、両バンドを語る上で避けて通れないのが、長屋晴子と大森元貴という「規格外の天才ボーカリスト」の存在です。
二人の歌唱を「似ている」と感じる理由は、どちらもJ-POPの枠を超えた圧倒的な声域とテクニックを持っているからでしょう。
しかし、その中身を専門的な視点で紐解くと「直球の美しさと強さ」と「変幻自在のテクニック」という対照的な魅力が見えてきます。
長屋晴子:真っ直ぐに突き抜ける「凛とした芯の強さ」
長屋さんの最大の魅力は、一切の濁りがない「クリスタル・ボイス」です。
彼女の発声は非常にクリアで、聴き手の耳まで一直線に届くような直進性があります。
唯一無二の中低音
女性ボーカルとしては珍しく、中低音域に厚みと艶があります。
これが、リョクシャカの楽曲に安定感と説得力を与えています。
「ベルティング」によるパワフルな高音
高音域でも細くならず、地声のような力強さを保ったまま突き抜ける「ベルティング」という技法が秀逸。
合唱曲のように凛とした清潔感のある響きが特徴です。
あえて「飾らない」表現
技巧を凝らしてこねくり回すのではなく、メロディの良さを最大限に引き出すストレートな歌唱。
だからこそ、彼女の歌は「言葉」がダイレクトに心に刺さるのです。
大森元貴:一曲の中で数人を演じ分ける「憑依型」
対するミセスの大森さんは、もはや「喉が楽器そのもの」と言えるほどのテクニシャンです。
一人の人間が歌っているとは思えないほど、音色を自在にコントロールします。
驚異のミックスボイス
男性でありながら女性の音域までカバーするハイトーンは圧巻。
地声と裏声の境界線が全く分からないほど滑らかに繋がっており、自由自在に音を跳ねさせます。
多彩な声の引き出し
少年のような甘い声、ロックで骨太なダミ声、そして聖歌のような美しいファルセット。
一曲の中で何種類もの「声色」を使い分け、楽曲の世界観を一人で演劇的に作り上げます。
緻密なビブラートとブレス
細かく波打つようなビブラートやあえて息を混ぜる「ウィスパーボイス」など細部にまで計算されたニュアンスが、聴く者を飽きさせない中毒性を生んでいます。
【比較表】二人のボーカル特性まとめ
一見すると「ハイトーンが武器の二人」ですが、その質感は驚くほど異なります。
| 特徴 | 長屋晴子(リョクシャカ) | 大森元貴(ミセス) | ||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 声質のイメージ | 凛とした、透明、真っ直ぐ | 煌びやか、変幻自在、色彩豊か | ||||||||||||
| 得意なアプローチ | パワフルな直球勝負 | テクニカルな変化球 | ||||||||||||
| ビブラート | 控えめで真っ直ぐ伸ばす | 非常に細かく、意図的に多用 |
| 比較項目 | 緑黄色社会 | Mrs. GREEN APPLE |
|---|---|---|
| 主な作曲者 | メンバー全員 (それぞれの個性が光る多様性) |
大森元貴 (作詞・作曲・編曲までトータルプロデュース) |
| サウンドの核 | ピアノと歌の調和 (オーガニックで華やか) |
多彩な音色と複雑なギミック (デジタルとバンドの融合) |
| ライブの印象 | 楽器の熱量を感じる「ライブ感」 | 完璧に作り込まれた「ショーケース」 |
結論:似ているようで「目指す場所」が違う
「キャッチーでキラキラしている」という点では似ていますが、リョクシャカは「メンバー4人で鳴らす最高のアンサンブル」を目指し、ミセスは「大森元貴という天才のビジョンを最高純度で形にする」ことを追求しています。
どちらも緻密なアレンジを施していますが、リョクシャカは「温かみのある鮮やかさ」、ミセスは「デジタルで煌びやかな熱狂」という、異なるベクトルで私たちの耳を楽しませてくれているのです。
似ているようで違う?代表曲で聴き比べ!
「似ている」という噂を検証するには、実際に曲を聴き比べるのが一番の近道です。
ここでは、両バンドのキャリアを代表するヒット曲を、「ポジティブな応援ソング」と「心に染みるバラード」の2つの切り口でマッチアップさせてみました。
似ている部分と、決定的に違うポイントを紐解いていきましょう。
【Round 1】爆発的なエネルギーを放つ「国民的アンセム」
まずは、フェスやテレビ番組で必ずと言っていいほど流れる、最高にポジティブな2曲です。
- 特徴: ブラス(金管楽器)と躍動感あふれるピアノが主役。まるで青春映画のワンシーンのような爽快感があります。
- 聴きどころ: サビの「今なんじゃない? メラメラと燃える」というフレーズ。長屋晴子さんの突き抜けるような歌声が、聴き手の背中を真っ直ぐに押してくれます。
- 独自性: 「みんなで一緒に歌える」という、バンドらしい一体感と人間味のある温かさが魅力です。
- 特徴: 煌びやかなシンセサイザーと軽快なリズムが心地よい、極上のダンスポップ。
- 聴きどころ: 大森元貴さんのハイトーンが全開。「いつだって大丈夫」と歌うその声には、自分自身を肯定する強さと、孤独さえもステップに変えてしまうような魔法の力があります。
- 独自性: 緻密なデジタルサウンドとグルーヴ感が融合しており、聴いているだけで身体が動き出す「多幸感」の演出が天才的です。
【Round 2】壮大な世界観で涙を誘う「至極のバラード」
続いて、彼らの表現力の深さが最も現れる、メッセージ性の強いバラード曲です。
- 特徴: ストリングスを贅沢に取り入れた、ドラマチックで重厚なバラード。
- メッセージ: 「誰かを想うこと」の尊さを歌っています。長屋さんの歌声は、時には優しく寄り添い、時には溢れ出す感情を爆発させるように響きます。
- 魅力: 綺麗事だけではない、愛の重さや覚悟を真っ直ぐに伝える「誠実さ」が胸を打ちます。
- 特徴: 繊細なピアノから始まり、ラストはオーケストラが加わるような圧倒的スケールの楽曲。
- メッセージ: 人生の葛藤、敗北、そして自分自身の存在そのものを「愛おしい」と肯定する、哲学的な人間賛歌です。
- 魅力: 絞り出すような地声から、天空まで届くようなファルセットまで、大森さんの歌唱表現の限界に挑むようなパフォーマンスは圧巻の一言。
聴き比べのまとめ
こうして並べてみると、「聴いた後の充足感」は似ていても、そこに至るまでのアプローチが異なることがわかります。
- リョクシャカ:人と人との繋がりや、真っ直ぐな感情の爆発。
- ミセス:自分自身の内面や、複雑な感情の昇華。
どちらも「今を生きる私たちの心」を代弁してくれていますが、その視点の置き方にそれぞれの個性が強く表れていますね。
歌詞の世界観を分析:何を歌っているのか?
メロディの華やかさに目を奪われがちですが、緑黄色社会とMrs. GREEN APPLEがこれほどまでに支持される理由は、その「歌詞の深さ」にあります。
一見するとどちらもポジティブなメッセージが多いように感じられますが、その根底にある哲学を紐解くと、「対人・対社会」のリョクシャカと、「対自己・哲学」のミセスという、明確な対比が見えてきます。
緑黄色社会:等身大の「共感」と「誠実な眼差し」
リョクシャカの歌詞の多くは、私たちの日常のすぐ隣にあります。
友人、恋人、あるいは自分を支えてくれる誰か。
その「目に見える関係性」の中での葛藤や喜びを描くのが非常に上手いです。
- 「あなた」への真っ直ぐな想い: 代表曲『想い人』にもあるように、「誰かのために強くなりたい」という、利他的で温かい視点がリョクシャカの真骨頂です。
- 等身大の弱さを認める: 「強くなりたい」と願いつつも、足踏みしてしまう自分や、上手くいかない日常も否定せずに描き出します。その誠実さが、聴き手にとっての「自分の物語」として深く共感される理由です。
- 多面的な筆致: メンバー全員が作詞に携わることがあるため、一人のカリスマの視点だけでなく、多様な「人間らしさ」が歌詞に反映されています。
Mrs. GREEN APPLE:自己を掘り下げる「哲学」と「全肯定」
一方でミセスの歌詞(そのほとんどを大森元貴さんが担当)は、より内省的で、時には宇宙的・哲学的な広がりを見せます。
- 「自分」と向き合う孤独と救い: 『僕のこと』や『ケセラセラ』に象徴されるように、他者との関係性以上に「自分はどう生きるか」「自分の脆さをどう愛するか」というテーマが核にあります。
- 光と影の共存: ミセスの歌詞は、単に明るいだけではありません。「絶望」や「死」、「醜さ」といったネガティブな要素をはっきりと描き、その上で「それでも人生は美しい(La vie est belle)」と歌い上げます。この「影を知っているからこその光」が、深い説得力を生んでいます。
- 圧倒的な自己肯定感の提示: 現代社会で生きづらさを感じる人々に対し、「あなたはあなたのままで素晴らしい」というメッセージを、強烈な言葉の力で刻み込みます。
結論:歌詞から見える「救い」の形
リョクシャカの歌詞は、私たちの手を取り、「一緒に歩こう」と隣で寄り添ってくれるような救いです。
対してミセスの歌詞は、私たちの足元を照らし、「あなたの道を行きなさい」と背中を強く押してくれるような救いです。
「似ている」と言われる2組ですが、歌詞を読み込むほどに、リョクシャカは「愛(Empathy)」を、ミセスは「尊厳(Dignity)」を歌っているという違いが浮き彫りになってきます。
SNSやファンの反応は?「似てる」は褒め言葉?
ネット上やSNSで「緑黄色社会」と「ミセス」を検索すると、多くの音楽ファンがこの2組を並べて語っているのが分かります。
しかし、その「似てる」という言葉の裏側には、単なる比較を超えたポジティブな感情が溢れています。
SNSでのリアルな反応と、ファンの心理を分析してみましょう。
SNSでの主な反応:ファンの「掛け持ち」が急増中
X(旧Twitter)やTikTokでは、リョクシャカとミセスの両方を「推し」ているファンが非常に多いのが特徴です。
- 「プレイリストで並ぶと最強」: 「リョクシャカの後にミセスを流すと、爆発的にテンションが上がる」「どちらも圧倒的な多幸感があって、セットで聴くのがお決まり」という声が目立ちます。
- 「歌唱力お化けの共演が見たい」: 音楽番組で共演した際には、「長屋さんと大森さんの声の相性が良すぎる」「二人でデュエットしてほしい」といった、実力を認め合うファンからの期待の声が溢れます。
- 「名前を間違えそうになるけど、どっちも好き」: バンド名の「緑」繋がりに親しみを感じ、「緑色系バンドが今のJ-POPを救っている」と歓迎するファンも多いようです。
「似てる」は最大級の「褒め言葉」
ファンにとって、この2組を「似てる」と表現することは、決して「個性が乏しい」という意味ではありません。
むしろ、以下のような「最高峰のJ-POPを鳴らしている」という文脈での褒め言葉として使われています。
- 実力への信頼: 「どちらも生歌が音源以上」という、ライブパフォーマンスへの圧倒的な信頼感。
- 時代感の象徴: 「今、この2組を聴いておけば間違いない」という、令和のヒットメーカーとしてのリスペクト。
- 音楽的豊かさ: どちらも高度な音楽理論や技術をベースにしながら、それを「分かりやすく、楽しく」届けている点への評価。
アンチや否定的な意見は少ない?
興味深いことに、実力派同士であるためか、どちらかのファンがもう一方を否定するような対立構造はほとんど見られません。
むしろ、「リョクシャカが好きなら、きっとミセスもハマるよ」
「ミセスが好きなら、リョクシャカのこの曲もおすすめ」
といったファン同士の相乗効果が生まれているのが今の音楽シーンの面白いところです。
結論:ファンは「違い」を楽しんでいる
SNSの反応を深掘りしていくと、ファンは最初は「似ている」という入り口から入ったとしても、次第に「リョクシャカのバンドらしい一体感」と「ミセスの宇宙的な広がり」という、それぞれの唯一無二な違いに気づき、結果として両方の虜になっていることが分かります。
今のリスナーにとって「似てる」という言葉は、「自分の好きなジャンルの最高峰がここにある」という発見の合言葉なのです。
まとめ
緑黄色社会とMrs. GREEN APPLE。共通するのは、圧倒的な歌唱力と時代を象徴するポップセンスです。
しかし深掘りすれば、バンドの絆を鳴らすリョクシャカと、個の哲学を昇華させるミセスという、異なる「核」が見えてきます。
「似てる」と感じるのは、両者が今のJ-POPの最高到達点にいる証。
それぞれの個性を知ることで、彼らの音楽はさらに輝きを増します。
ぜひ、改めて2組の「音」の神髄に触れてみてください。



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