「パジャマみたい」
—せっかくお洒落して出かけたのに、その一言でショックを受け、自信を失ってしまったあなたへ。
痛いほどその気持ちわかります。
でも落ち込むのはまだ早いです。
実は、リラックス感のあるパジャマ風ファッションは、世界のトレンド最先端。
ダサいのではなく、着こなし方とTPOさえ押さえれば、一気に洗練された「抜け感スタイル」に昇華します。
この記事では、あなたの悩みを解決し、明日から自信を持てるお洒落なリラックススタイルの秘訣を徹底解説します。
パジャマみたいと言われやすい服の特徴と原因

「パジャマみたい」と言われてしまう服には、いくつかの共通する特徴があります。
これは、決して服自体が悪いのではなく、「おうち感」を強く連想させる要素が複数重なってしまうことが原因です。
パジャマみたいと言われやすい服の3つの特徴
パジャマ感を演出してしまうのは、主に「素材」「柄」「形」の組み合わせです。
テロテロとした光沢感のある素材(サテンやレーヨン)は、ナイトウェアの定番であるため、そのまま外出着として着ると一気にリラックス感が強まります。
また、ゆったりとしたストレートやワイドなシルエットのセットアップは、まさにパジャマそのもの。
さらに、大柄なストライプ、小紋柄、ボタニカル柄などの総柄は、リゾート感やお洒落なムードを狙える一方で、柄の選び方や色味によっては非常に「寝間着」っぽく見えてしまうリスクがあります。
「パジャマ感」を生み出す根本的な原因
根本的な原因は、アイテムが持つリラックス感と、他の要素とのバランスが取れていない点にあります。
例えば、全身をゆったりとした素材やシルエットで統一し、足元もフラットなスニーカーやサンダルを選ぶと、「寝起きでそのまま出てきた」という印象を与えかねません。
お洒落な「抜け感」と「手抜き感」の境界線は曖昧ですが、後者は「だらしなさ」や「TPOへの配慮不足」というメッセージを他者に伝えてしまいます。
このバランスの欠如こそが、相手に「パジャマみたい」という違和感を与えてしまう最大の原因なのです。
「パジャマっぽさ」がダサいと判断される3大NGパターン
「パジャマ風」のアイテム自体がお洒落なトレンドであることは間違いありませんが、残念ながら、多くの人が無意識のうちに犯してしまいがちな「ダサ見え」してしまうNGパターンが存在します。
これを知っておくことであなたのリラックススタイルは一気に格上げされます。
NGパターン① 質感のチープさ(シワ・ヨレ・毛玉)
せっかくのサテンやレーヨンといったパジャマ風素材も、シワやヨレ、毛玉が目立つと一気に「生活感」と「手抜き感」が溢れてしまいます。
ナイトウェアは基本的に毎日洗濯され、その度にアイロンをかける人は少ないでしょう。
そのため、外出着として着る際、素材にハリがなく、くたびれた印象を与えると「着古したパジャマをそのまま着ている」と判断されてしまいます。
全身リラックスしすぎの「手抜き感」
リラックススタイルを追求するあまり、全身のアイテムがリラックス素材で構成され、アクセサリーやヘアメイクで引き締めが一切ない状態は危険です。
例えば、テロテロのセットアップに、ぺたんこのサンダル、ノーメイクで髪は無造作なポニーテール、バッグはエコバッグ…という組み合わせ。
これは「抜け感」ではなく、完全に「手抜き」と認識されます。
TPOを完全に無視した場違いなスタイル
どんなにお洒落なパジャマ風セットアップでも、行く場所やシーンに合っていなければ、それは「ダサい」と判断されてしまいます。
例えば、高級レストランでのディナーや、ビジネスシーンに近い集まり、フォーマルな場に、光沢感の強い柄物や、しわくちゃのレーヨン素材を着ていくのは場違いです。
周囲から「だらしがない」「空気が読めない」という評価につながります。
【脱・パジャマ】「お洒落なリラックススタイル」に昇華させる魔法のテクニック
「パジャマっぽい」を「お洒落な抜け感」へと変えるには、少しの「計算」と「違和感」が必要です。
リラックス感のあるアイテムを、いかにタウンユース(街着)として洗練させるか。
ファッションインフルエンサーが実践する、魔法のスタイリングテクニックをご紹介します。
1点豪華主義の法則(引き算と足し算)
リラックス素材のアイテムを着る際は必ず他のアイテムで「カチッと感」をプラスして、バランスを取ることが重要です。
これが1点豪華主義です。
- リラックスアイテム(引き算):テロテロ素材の柄シャツ、ニットパンツなど
- カチッとアイテム(足し算):レザーのバッグ、かっちりしたパンプス、センタープレスの入ったウールパンツ、テーラードジャケットなど
例えばパジャマ風の柄シャツを着るなら、ボトムスはデニムではなく、ハリのあるスラックスを選び、足元はヒールを合わせる。
この異質な要素の組み合わせが、全身を「計算されたお洒落」に見せてくれます。
異素材MIXで「メリハリ」を出す
全身を柔らかい素材でまとめてしまうと、だらしなく見えがちです。
ここで活用したいのが異素材MIXです。
素材の硬さや質感の差で、視覚的なメリハリを生み出しましょう。
特にレザーやデニムなどの硬質な素材はパジャマ風アイテムの持つ柔らかさを引き締め、コーディネート全体を都会的なムードに格上げしてくれます。
小物で「お出かけ感」を強制的にプラス
服自体がリラックスムードを醸し出しているならアクセサリーやバッグ、靴といった小物で、強制的に「これは外出着だ」と宣言する必要があります。
- バッグは「ミニ」か「レザー」: カジュアルなキャンバス地やエコバッグではなく、かっちりしたフォルムのミニバッグや、上質なレザー素材のショルダーバッグを選びましょう。
- ジュエリーで視線を上げる: 大ぶりのイヤリングやネックレスは、顔周りに華やかさを加え、視線を上に集めます。これにより、服の緩さが目立たなくなります。
- ヘアメイクはきっちりと: ラフな服だからこそ、ヘアスタイルとメイクは手を抜かないこと。きちんとブローされた髪や、リップ・アイメイクを施すことで、「意識的にリラックススタイルを選んでいる」という印象を与えられます。
【アイテム別】パジャマみたいと言われずに着こなす具体的な方法
「パジャマっぽい」と言われがちなアイテムも、着こなしのコツさえ掴めば、一気に洗練されたタウンユースに変身します。
具体的なアイテム別に、お洒落なリラックススタイルに昇華させる方法を解説します。
パジャマ風セットアップ(リラックスウェア)
最も「パジャマ感」が出やすいのが、上下同じ素材・柄のセットアップです。
そのまま着ると寝間着に見えがちですが、分解して着るか、アウターで覆うのが鉄則です。
- 上下別々に着る(分解): トップスはデニムやスラックスに合わせて、柄を部分的に見せる。ボトムスはシンプルなTシャツやブラウスで引き締める。
- アウターで面積を減らす: セットアップの上から、ロングジレやトレンチコート、ハリのあるジャケットを羽織りましょう。これにより、リラックス感のある生地の面積が減り、コーディネートに縦のラインとカチッと感が生まれます。
- インナーを見せる(肌見せ): ボタンを大胆に開け、鎖骨など肌を見せることで、抜け感と女性らしさを強調し、単なる「寝間着」とは一線を画します。
開襟シャツ(アロハシャツ、柄シャツ)
なぜパジャマ風ファッションがトレンドなのか?
サテンやレーヨン素材の開襟シャツは、着崩すと途端にだらしなく見えます。
清潔感とメリハリを出すことが重要です。
- タックインで「きちんと感」: シャツの裾をボトムスにタックイン(裾を入れる)してウエストマークをしましょう。これにより、着こなしにメリハリが生まれ、だらしなさが払拭されます。
- ボトムスでIラインを意識: シャツがゆったりしている分、ボトムスはスキニーパンツやタイトスカートなど、細身のシルエットを選び、全体のラインをIライン(縦長)に整えます。
- インナーの色を工夫: シャツを羽織りとして使う場合、インナーに白や黒などのベーシックカラーのタイトなリブニットやキャミソールを合わせると、柄が引き立ちつつ、締まって見えます。
ニットパンツ・スウェットパンツ
着心地の良さが魅力のゆるボトムスは、トップスやアウターで意図的に「外着」へと格上げすることが成功の鍵です。
- トップスは「ハリ素材」か「短丈」: ボトムスが柔らかいので、トップスはパリッとしたシャツや短めのクロップド丈ニットを選び、上下の素材と丈でメリハリをつけます。
- 足元はヒールかレザーシューズ: 足元をスニーカーではなく、ポインテッドトゥのパンプスやレザーのブーツ、ローファーなどのカチッとした靴で引き締めると、一気にお洒落着として成立します。
- 上質アウターでカバー: ゆるボトムスに抵抗がある場合は、ロングコートやロングカーディガンを羽織り、ボトムスの露出を抑えましょう。上質なアウターを合わせることで、全体の印象がエレガントにまとまります。
まとめ
「パジャマみたい」というショックな一言は、あなたのファッションセンスを否定するものではありません。
それは、単に「着こなし方」と「小物合わせ」の調整不足が原因だったのです。
リラックススタイルは、現代のファッションが求める「快適さ」と「お洒落」を両立する、最先端のトレンドです。
今日ご紹介した「1点豪華主義」や「異素材MIX」のテクニック、そしてアイテム別の具体的な着こなし方を実践すれば、あなたのパジャマ風アイテムは、周囲をハッとさせる洗練された抜け感スタイルへと必ず昇華します。
あなたの選んだスタイルはダサくない。
自信を持って、アクセサリーやカチッとした靴で武装し、明日から「計算されたお洒落なリラックス・ムード」を楽しんでください。

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