人を見た目で判断するデメリットを実感した話【正しいけど時々後悔する】

人を見た目で判断するデメリットを実感した話【正しいけど時々後悔する】

人を見た目で判断しないという人はなかなか少ないのではないだろうか。

一見態度の悪そうな人を見ると誰だって避けたくなるものだと思う。

実際その判断はあながち間違ってないことの方が多いだろう。

ただ、私がこれまで生きてきた中で一度だけ人を見た目で判断して後悔してしまったことがあるのだ。

目次

人を見た目で判断するデメリットを実感した話

私は大学時代コンビニでバイトしていたことがある。

その時、常連のお客さんでよくインド人のおっちゃんがきていたのだ。

そのおっちゃんは私が働いていたコンビニの近くでインドカレー店を営んでいたらしい。

バイト先の近くだし、帰りに寄ってみるのもありはありなのだが、行きたいと思ったことはなかった。

おっちゃんはめちゃくちゃ無愛想で感じ悪かったから

なぜ行きたいと思わなかったのかというと、コンビニのお客様として来店するおっちゃんの態度が正直あまり良いイメージではなかったからだ。

とても接客業をしているとは思えない雰囲気でとにかく無愛想。

別にカスハラとか受けたわけではないんだけど、なんか感じ悪そうだし、きっとお店もそんなに評判良くないのかな~ぐらいに思っていた。

けどある日友達の間でなぜかあのカレー屋さんの話になったのである。

あのカレー屋さんめちゃくちゃ美味しいよ

仲の良い友達の1人がカレー屋さんの話を始めたのである。

お前がバイトしてるコンビニ近くのカレー屋さんあるじゃん。あそここの前行ったんだけどめちゃくちゃ美味しくてさ~。店主のおっちゃんもめちゃくちゃ感じ良いんだよ。

正直耳を疑った。

カレー屋の店主といえば、無愛想でいかにも喋らなさそうな雰囲気のおっさん。

そんなイメージしかないあの人が感じ良い人に見えるだと・・・。

正直びっくりだった。

しかもそのおっちゃんが作るカレーがめちゃくちゃ美味しいとまで言うのだ。

本当に信じがたかったが、友達がめちゃくちゃ推してきたので、行ってみることになったのである。

無愛想なおっちゃんのいるカレー屋さんに行ってみた。

そんなわけでカレー屋さんに行ってみることにした。

来店していきなり登場したのはいつもコンビニで目にするインド人のおっちゃんだった。

ただ、いつもとは様子が180℃違う。

これまでコンビニ店員の私には見せたこともないような満面の笑顔で

イラッシャイマセェ

とインドの人特有のちょっとカタコトな日本語で明るく迎え入れてくれたのである。

この時は冗談抜きで幻でも見せられているような気分だった。

あの不愛想で無口そうな雰囲気の店主がこんなに明るく接客してくれている。

にわかに信じ難い光景だ。

と驚きつつもそのまま日替わりカレー・ナン・サラダ・ドリンクのセットメニューを注文してみた。

食事が届いていざ実食してみる。

時間帯が時間帯だったので、店はおっさんと奥さんらしき人の2人体制で回している様子だった。

食事は注文してから約10分程で到着。

持ってきてくれたのもあのおっちゃんだった。

お待たしぇ致しました~。コチラ日替わりカレーのセットになりまぁ~す。

とまたしてもこれまでのイメージとは全く違う雰囲気で持ってくれて終始驚き気味の私。

外国人といえどやはり仕事となれば人はここまで変わるものなのかとびっくり仰天だった。

さらに驚きだったのがここでおっちゃんが話しかけてきたのである。

コンビニのお兄ちゃんダヨね?いつもお世話になってまぁ~す。

いきなりの展開に私もめちゃ驚きつつも返事した。

その後店主のおっちゃんはにこやかな笑顔で厨房に戻ったのだが、5分後くらいにまた私達の席に来て

これ良かったら食べてネ!

とサイドメニューのチキンをサービスで持ってきてくれたのだ。

あまりの展開に入店した時から驚きが隠し切れない。

これが本当にいつも見ているあのインド人のおっちゃんなのか。

しかし、相手も心からのご厚意でサービスしてくれているのは伝わったし、ありがたく頂いた。

料理の味も今まで食べたインドカレーの中ではトップクラスに美味しい。

大満足な食事だった。

お会計後も

また来てね

と明るく見送ってくれて接客の質も100点満点なら120点を付けたくなるぐらい素晴らしくて感動だった。

人は仕事になるとここまで人柄が変わるのだなと実感したし、不愛想で感じ悪いと思っていたインド人のおっちゃんもめちゃくちゃ好きになった。

こんな美味しいカレー屋さんが近くにあるのになんで今まで行かなかったんだろうね。

食べに行った翌日以降もコンビニに来てくれるおっちゃん。

その後もインド人のおっちゃんは毎日のようにコンビニに足を運んでくれていた。

しかし、あの時接客してくれた時程明るい様子ではなくいつもの無愛想な様子。

一応食事に行った翌日のシフトの時に

「昨日はありがとうございました」

とお礼を言ってみると

急に仕事モードに切り替わって

あ~きのうは来てくれてありがとね~

と明るく返してくれたのだが、その後は終始無言で話しかけにくそうな雰囲気に切り替わるのだった。

仕事とプライベートでこんなに雰囲気が変わる人もいるものなのだろうか。

人を見た目で判断していると美味しい食べ物屋さんを見逃してしまうかもしれないね。

それにしてもカレー美味しかったな~。

おわり。

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