引越しって、毎回「今度こそはスッキリ暮らすぞ!」って意気込んで、あれこれ捨てまくっちゃいますよね。
でも、いざ新生活が始まると「あー、あれ捨てなきゃよかった…」なんて後悔すること、ありませんか。
特に引越しの多い1人暮らし男子なら、この感覚、きっと共感してくれるはずです。
僕自身、これまで数えきれないほどの引越しを経験してきました。そのたびに断捨離を繰り返してきたんですが、やっぱり「これだけは残しておくべきだった!」と後悔するアイテムがいくつかあるんです。
そこで今回は、僕が実際に捨てて後悔したモノを5つ、厳選してご紹介します。
1人暮らし男子必見!引越しの多い僕が捨てて後悔したもの5選

1人暮らしで引越しの多い僕が捨てて後悔したものは以下の5つです。
- オフシーズンの服
- あると便利なワゴン
- カーテン
- 思い出の品
- 趣味のグッズ
オフシーズンの服
引越しのたびに「来シーズンになったらまた買えばいいや」と、ついつい捨ててしまいがちなのがオフシーズンの服ですよね。
僕も以前は、冬にTシャツを、夏に厚手のニットをバンバン捨てていました。
確かに収納スペースは一時的にスッキリするんですが、これが後で大きな後悔につながるんです。
いざシーズンが来て買い直そうとすると、意外と気に入るデザインが見つからなかったり、セール時期を逃してしまって高くついたり…。
結局、元の服以上の出費になったり、妥協して買った服はあまり着なくなってしまったり。
結果的にクローゼットがまた溢れてしまう、という負のループに陥りがちです。
無理に捨てるのではなく、圧縮袋を使うなどして、場所を取らない工夫をするのが賢明だと痛感しました。
あると便利なワゴン
引越しを機に「もう使わないかな」と手放してしまったワゴンですが、これは本当に後悔しました。
特に、キッチンワゴンやランドリーワゴンは、狭い一人暮らしのスペースで大活躍します。
調理中の食材や調味料の一時置き場、洗濯物を干すまでの仮置き場として、その機動力は想像以上に便利です。
引越し先で「あそこにちょっとした収納があったら…」と何度も思うことになります。
キャスター付きであれば移動も簡単で、掃除の際も楽々。
収納が少ない部屋では、縦の空間を有効活用できるワゴンは、まさに救世主のような存在です。
カーテン
「引越し先でサイズが合わないかもしれないし、新しいものを買えばいいや」と安易に捨ててしまったカーテン。
しかし、新居に引っ越して初日、窓からの視線や日差しが気になり、すぐに後悔しました。
カーテンがないとプライバシーが確保できないだけでなく、夏は強烈な日差しで室温が上がり、冬は冷気が入り込みやすくなります。
とりあえずの目隠しとしてタオルなどで代用しても、見た目も悪く、精神的にも落ち着きません。
引越し後すぐに店舗に買いに行くのも手間ですし、ネットで注文しても届くまでに時間がかかります。
前のものが使える可能性も考えて、できれば新居に持っていくべきでした。
思い出の品
「どうせ普段見ないし、場所を取るだけ」と割り切って捨ててしまった、学生時代のアルバムや友人からの手紙、旅先で買った記念品など。
当時は合理的に判断したつもりでしたが、後になって激しく後悔しました。
思い出の品は、単なる「物」ではなく、その時々の感情や経験が詰まった「記憶の器」です。
SNSや写真データで代用できる部分もありますが、手にとって当時のことを思い出す感覚は、デジタルデータでは得られません。
特にふとした瞬間に昔を懐かしむ時、それらが手元にない喪失感は想像以上に大きいです。
物理的な思い出の品は、心の豊かさにも繋がる大切なものです。
趣味のグッズ
「引越しを機に断捨離だ!」と意気込んで、一時的に使っていない趣味の道具やコレクションなどを手放してしまいました。
例えば、数年ぶりに再開したくなったギターや、気分転換に読みたくなった漫画の全巻セットなど、一度手放すと再購入には費用と手間がかかります。
趣味のグッズは、日々の生活に彩りを与え、ストレス解消にもなる大切なものです。
たとえ今は使っていなくても、いつかまた熱中する日が来るかもしれません。
捨てる前に「本当に今後一切やらないのか?」と自問自答し、後悔しないかをよく考えるべきでした。
自分の心を豊かにしてくれるアイテムは、安易に手放さない方が賢明です。

なぜ「捨てる」と「後悔」が生まれるのか?
「捨てる」という行為が「後悔」を生むのは、私たちの心理が複雑に絡み合っているからです。
主に以下の要素が挙げられます。
保有効果
人は、自分が所有している物に対して、その客観的な価値以上に高い価値を感じる傾向があります。
これは心理学で「保有効果」と呼ばれます。例えば、同じマグカップでも、自分が持っているものの方が、店に並んでいるものより価値があると感じるのです。
そのため、一度手に入れたものを手放すことは、単に物を失うだけでなく、自分が過大評価していた価値を失うことになり、損をしたと感じやすいため、後悔に繋がりやすいのです。
「未来への不安」と「過去への執着」
物を捨てることは、未来への漠然とした不安や過去への執着と密接に関わっています。
「もしかしたら、この先必要になるかもしれない」という未来への不安から、使っていないものでも手放しにくくなります。
そして、いざその物が本当に必要になった時に、捨ててしまったことを激しく後悔するのです。
物は単なる機能的な道具だけでなく、過去の記憶や感情と結びついています。
特に思い出の品は、その時の体験や人間関係、自分自身のアイデンティティの一部として認識されることがあります。
例えば、友人からもらった手紙や旅行のお土産は、その時の喜びや出会いの記憶を呼び起こすトリガーとなります。
これらを捨てることは、その記憶や感情を「失う」ように感じられ、大きな後悔に繋がります。
心理学では、物が自分の一部であると感じる「拡張自己」という概念も存在します。
「完璧主義」と「間違った決断への恐れ」
完璧主義の傾向がある人は、間違った決断をすることへの恐れから物を捨てられないことがあります。
物を捨てるという行為は、ある意味で「もうこれは必要ない」という決断を下すことです。
もしその決断が間違っていたらどうしよう、という不安が「捨てる」という行為自体を躊躇させ、結果的に後悔に繋がりやすくなります。
「罪悪感」と「もったいない精神」
「まだ使えるのに捨てるのはもったいない」「環境に悪い」といった罪悪感も、後悔の原因となります。
特に日本では「もったいない」という精神が根付いているため、使えるものを捨てることに対する抵抗感が強い傾向にあります。
「心の準備不足」や「勢い」
断捨離や物の整理を急ぎすぎたり、感情的に「すべて捨ててしまおう」と勢いで行動してしまったりすることも、後悔を生む要因になります。
物の必要性を十分に検討せず、心の準備ができていないまま手放してしまうと、後になって「本当に必要だった」「もう少し考えてからにすればよかった」という後悔の念が湧きやすくなります。
後悔しないための「捨てる」基準と残すべきもの
後悔しないためには、感情に流されず、冷静な基準を持って物を「捨てる」ことが大切です。
そして、何を残すべきかを明確にすることも重要です。
「1年ルール」と「ときめき」
最もよく知られた基準の一つが、「1年ルール」と「ときめき」です。
過去1年間一度も使っていないものは捨てる、というシンプルな基準です。
ただし、季節物(スキー用品など)や冠婚葬祭用の服など、年に数回しか使わないものは例外としましょう。
近藤麻理恵さんの片付け術で有名になった「ときめくか、ときめかないか」という基準です。
これは特に衣類や小物に有効で、手に取った時にポジティブな感情が湧くかどうかで判断します。
無理に理論的に考えるより、直感で決める方が後悔しにくいこともあります。
「代替可能かどうか」と「購入価格を上回る価値があるか」
今持っている物が、もしなくなっても簡単に別の物で代用できるか、あるいは再購入が容易かを考えます。
安価で手軽に手に入るものなら、無理に保管しておく必要性は低いでしょう。
その物を捨てることによる精神的・物理的な損失が、再購入にかかる費用や手間を上回るかどうかを自問自答します。
例えば、思い出の品は再購入できないため、金額では測れない価値があります。
一方、数百円で買える日用品であれば、そこまで深く考える必要はないかもしれません。
「収納スペースの制約」
一人暮らしで引越しが多い場合、収納スペースは限られています。
物理的な制約を基準にするのは非常に現実的です。
「この棚に入るだけ」「この箱に収まるだけ」といった具体的な収納場所を決め、そこからはみ出すものは処分対象にする、と決めてしまいましょう。
物理的に入らないものは、どんなに「いつか使うかも」と思っても諦めるしかありません。
引越しのたびに多額の費用や労力がかかることを考え、次回引越す際に「この荷物量なら大丈夫」と思える量に絞り込むのも有効な基準です。
「複数機能性」と「使用頻度」
一つの物が複数の用途で使えるなら残し、単一用途で滅多に使わないものは捨てる傾向にしましょう。
例えば、包丁は一本で多様な用途に使えますが、特定の料理にしか使わない専門的な調理器具は、使用頻度とスペースを考慮して判断します。
高頻度で使うものはもちろん残すべきですが、数ヶ月に一度、年に一度しか使わないものは慎重に検討が必要です。
使う頻度が低い割に場所を取るものは、レンタルサービスや代替品での対応も視野に入れましょう。
後悔しないために「残すべき」もの
思い出の品(厳選したもの)
全てを残すのは無理でも、特に心に響くもの、二度と手に入らない貴重な思い出の品は厳選して残すべきです。
- 写真: 特にプリントされた写真は、デジタルデータとは異なる温かみがあります。厳選してアルバムにまとめるか、データ化して原本を処分するなど工夫しましょう。
- 手紙やメッセージ: 手書きの温かさ、当時の気持ちが伝わる手紙は、かけがえのないものです。
- 大切な人からの贈り物: その人との関係性を象徴するような、特に思い入れの深いものは残しておくと良いでしょう。
趣味のグッズ(現在進行形のもの、再開予定のもの)
心の豊かさに直結する趣味のグッズは、慎重に判断しましょう。
- 現在進行形の趣味: 今、実際に楽しんでいる趣味の道具は当然残すべきです。
- 再開する可能性が高い趣味: 一時的に中断していても、数年以内に再開する可能性が高いものは、無理に手放す必要はありません。ただし、「いつかやりたい」と漠然と思っているだけのものは、処分を検討しても良いでしょう。
- 専門的な知識や技術が必要なもの: 再取得に時間や費用がかかるような専門性の高い道具は、スペースが許せば残しておく価値があります。
災害・緊急時に必要なもの
これは捨ててはいけない最優先のカテゴリーです。
- 防災グッズ: 非常食、水、簡易トイレ、懐中電灯、モバイルバッテリーなどは、必ず備蓄し、期限切れに注意して管理しましょう。
- 常備薬や救急箱: 日常的に使う薬や、いざという時に役立つ救急用品は必須です。
日々の生活に不可欠なもの
生活の基盤となるものは、もちろん残すべきです。
- 寝具、タオル、最低限の衣類: 快適な生活を送る上で欠かせません。
- 調理器具、食器: 最低限の自炊に必要なものは揃えておきましょう。
- 掃除用品: 部屋を清潔に保つための基本的な道具は必要です。
物を捨てることは、過去や未来の自分と向き合う作業でもあります。
これらの基準を参考に、後悔のない選択をしてくださいね。
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