一流・二流・三流。
私はこんな言葉で人を評価・分類する人がどうにも苦手です。
んで、そんな言葉を話すのは決まって「偉い人」、もしくは「偉そうにしてる人」ですよね。
一流・二流・三流の違いを聞くと若い子はみんな目をキラキラさせて真剣に話を聞きますが、私は生まれてこの方どうにもひねくれた性格でして、あんまり共感した経験がありません。
学生時代は運動部で競合校に通っていたこともあってか、一流・二流・三流の違いに関する話は人一倍聞く機会がありました。
そんなクソ程聞かされた話の中でも1番わけわからんかったのが、高校時代の監督に聞かされた話なのです。
高校時代の監督が語った。一流・二流・三流の違いとは?
高校時代の監督ってだけだとなんとも説得力に欠けますが、界隈ではそれなりに実績を残してた方らしいです。
(選手で結果残したってよりは監督になってから結果残したのかな?興味なかったので覚えてません)
そんな自称すごい監督が語った一流・二流・三流の違いがコチラ。
ええかお前ら。一流・二流・三流の定義について教えたる。分かりやすい例は「落ちてるゴミを拾うかどうか」や。一流は「自分で気づいて拾える奴」や。二流は「ゴミに気づいても拾わない奴」や。三流は「ゴミに気付きもしない奴」や。分かるか俺の言ってる意味。普段の行動が今後お前らの競技人生を左右するってことやぞ。よ~く心に留めておけよ。
要約するとこんな感じです。
一流か二流か三流かは「ゴミを見た時の反応」で分かる
- 一流:自分で気づいて拾える奴
- 二流:ゴミに気付いても拾わない奴
- 三流:ゴミに気付きもしない奴
どうでしょうか。
なにか疑問に感じませんか。
どう考えても二流の方が達悪い。てか四流・五流じゃない?
そうです。
どう考えたって二流の方が達悪いのです。
だって想像してみてくださいよ。
ゴミに気付いても拾わないってとんでもないクソガキじゃないですか。
三流は気づいてないにしても、気づいたら拾う可能性があります。
もちろん拾わない可能性もありますが、一流になり得る資質はあるってことなんです。
つまりこの理論だと「三流→一流」はあり得ても「二流→一流」の世界線はあり得ないんですよ。
むしろこの話の二流は四流・五流以下だと思ってます。
これを当時の同級生に話しても全く理解されませんでした。
多分みんな監督のことアイラブユーで妄信してたんだと思います。
大事なのは二流になってからどう行動できるか
大事なのは「二流の視点が持てるようになってからどう行動できるか」だと思うんです。
監督が話す理論で二流は
「ゴミに気付いても拾わない奴」
です。
何度聞いてもクソガキ過ぎて笑えますが、三流との違いは「ゴミに気付けるか」どうか。
つまり、気付ける視点は持てるようになったってことなんです。
そう考えると三流よりは一歩上というのもなんとなく頷けます。
一流にはなれなくても二流になってはいけない
監督が話してた謎理論、私が監督なら補足としてこう話すかなと。
「一流にはなれなくても二流にはなるな」
たとえ三流にはない視点があるとはいえ、「ゴミに気付いても拾わない奴」は人間としてカスです。
人助けで例えるなら
困っている人に気付いたのに無視するようなものですよ。
そんなクズになるぐらいなら三流のままでも優しい人間でいたいなと私は思います。
一流・二流・三流の違いについてスポーツで例えてみる。
この話を実際にスポーツで例えてみるとどうなるのか考えてみました。
多分一番腑に落ちるのは「怪我」を例にした場合だと思います。
- 一流:怪我にいち早く気づき、適切な対処が取れる人
- 二流:怪我に気付いても練習を続ける人
- 三流:怪我に気付きもせず、練習を続ける人
これならどんなひねくれ君でも納得ですよね。
多分、監督は上記のような意味で言いたかったんじゃないかと思います。
ゴミに例えるから話がややこしくなるんです。
でもまあ、普段からゴミを拾うなど周囲に気を配っていれば「体の異常にもすぐに気付ける」という意味もあるのかもしれません。
実際野球界のスターとなりつつある大谷選手は、学生時代からゴミを拾っていたという話もありますからね。
ゴミを拾うという行為自体は大事だと思います。
かといってそれを一流・二流・三流の違いに紐づけるのは腑に落ちませんけどね(笑)
一流・二流・三流の違いについてもう一例
気を付けたいのは、実績で考える場合です。
- 一流:誰もが羨む実績を毎日の努力の末成し遂げる人
- 二流:実績を残すためなら手段も選ばない人
- 三流:適切な努力ができず(才能がなく)実績が残せない人
スポーツの世界で一流になるにはどうしても努力だけでは叶わない部分があります。
それを素直に受け止めきれず、二流になる人も学生時代はたくさん見てきました。
たしかに競合校でやるスポーツは実績主義なので、ある意味正義なのかもしれません。
しかし、それで三流の枠から卒業できたとして自分に何が残るでしょうか。
恐らく罪悪感しか残らないと思います。
そうなるぐらいなら一流を支える人間として頑張れる方がよっぽど一流だと思いますけどね。
一流・二流・三流の定義について仕事で例えてみる。
最後に監督の理論を仕事に例えてみます。
仕事の中でも分かりやすいのは「年収」じゃないでしょうか。
- 三流:年収を上げるための自己研鑽すらしない。もしくは何が自分に必要か気づけない。ただの凡人。
- 二流:簡単にいうと詐欺師。年収を上げるためなら手段すら厭わない。頭の切れる凡人。
- 一流:年収を上げるために分析・実践を繰り返し適切な努力ができる上、周りへの配慮も忘れない人。超エリート。
なんとなく予想はしてましたが、お金に例えてもこの理論だと二流がクズになってしまいます。
自分に足りないものが気づけても手段を選ぶか選ばないかって一流になれるかどうかの大きな分岐点になるんじゃないでしょうか。
たとえ遠回りでも愚直に努力できる人はいつか一流になるし、途中で闇落ちした人は二流にはなれても一流にはなれない。
私は学生時代クソ程聞かされた監督の話をこんな風に解釈してます。
きっと当時の監督が読んだら大激怒するでしょうね(笑)
まとめ
色々と長く語り過ぎましたが、私がいいたいのはこれだけです。
偉そうにしてる人が話す一流・二流・三流の違いを妄信してはいけない
実際私が監督から聞いた話も深く考察すると山ほど穴がありました。
しかしみんな「尊敬する師が話す言葉」という理由だけで妄信します。
でもそれは結局、一流になる方法が分かった気になるだけで一流にはなれないんじゃないかなと。
大事なのは「話の意味についてよく考えて自分なりに落とし込むこと」だと思うんです。
私は一流・二流・三流みたいな言葉で人をジャンル分けする人が苦手なので、あんま信用しないのですが、言葉の意味はよく考えて自分なりに落とし込むようにしています。
それでも一流になれるなんて保証なんてないわけですから基本クソの役にも立たないと思った方がいいと思いますよ。
ではでは。
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