一人暮らしを始めた当初、洗濯機が届かなくて洗濯に困ることもありますよね。
私も出張した際、宿泊先に洗濯機がなくて1か月くらい洗濯機なしで乗り切ろうと考えたことがあります。
しかし、手洗いで洗濯しようと思った時に1番困るのが脱水ではないでしょうか。
この脱水はかなり重要で、やってるかやってないかだけで乾いた後の結果が大きく変わります。
洗濯して手洗いした服を脱水せずびちょびちょのまま干すとどうなる?
先に結論から言うと、めっちゃ不快臭を帯びる放つことがあります。
実際やってみると分かりますが、生乾きのカビ臭い臭いが服から漂うので、とてもじゃないですが着用できる状態ではありません。
ただ全ての服がそうなるかといえば、服の素材によっては臭くなりにくいものがあることも分かりました。
薄手の素材は脱水せず干しても臭くなりにくい
色んな服を脱水せず干してみたのですが、薄手で乾きやすい素材の服は比較的臭くなりにくいです。
半袖のTシャツ、靴下、下着のパンツなどは乾いた後も特に不快な臭いが出ることはありませんでした。
一方で厚手のパーカーやスウェットなどは乾いた後とてつもない臭いを放つ状態になっていました。
この2つで何が違うのか分析してみると1番の違いは「乾くまでにかかる時間」だったのだと思います。
乾くまでに時間がかかる程臭くなる
洗濯した衣類から臭いが発生する原因は、乾くまでに雑菌が繁殖してしまうからです。
臭いの原因となる雑菌が洗濯物に付着して増殖しフンのような排泄物を出すことで臭いが発生するようになります。
衣類が湿気を帯びた状態のままで時間が経てば経つほど、雑菌の繁殖数が増加し強烈な生乾き臭が発生しやすくなるわけです。
私の場合、脱水ができない状況だったので、衣類をぞうきんのような形で絞って最低限水気を取ってから干していました。
この方法だと薄手の素材の衣類であれば、雑菌が繁殖する前に乾くのですが、厚手の衣類は乾くまでに時間がかかった分、雑菌の繁殖数が増えて強烈な生乾き臭が発生してしまったのだと思います。
洗濯物から生乾き臭が発生してしまう原因とは?
洗濯物から生乾き臭が発生してしまう原因は大きく分けて5つあります。
- 菌の繁殖
- 洗濯機内部の汚れ
- 水質の問題
- 洗剤の使用量とすすぎ不足
- 干し方の問題
菌の繁殖
衣類が湿った状態で長時間放置されると、湿度と温度が適した環境となり、細菌やカビが繁殖しやすくなります。
これらの微生物が衣類に付着し、分解される過程で生乾き臭が発生します。
洗濯機内部の汚れ
洗濯機自体が清潔でない場合、洗濯物に細菌やカビが付着する可能性があります。
特に、洗濯機のゴムパッキンや排水フィルターに汚れが溜まっていると、これが原因となって臭いが発生することがあります。
水質の問題
使用する水の質も影響します。硬水にはミネラルが多く含まれており、これが衣類に残ると洗剤の効果が減少し、十分に汚れが落ちないことがあります。
この結果、微生物が繁殖しやすい環境が残ります。
洗剤の使用量とすすぎ不足
適切な量の洗剤を使用しないと、洗剤の残留が衣類に残ることがあります。
また、すすぎが不十分な場合も同様です。これらが原因で、洗濯物に雑菌が残り、臭いが発生することがあります。
干し方の問題
洗濯物を干す際に、風通しが悪かったり、密集して干されたりすると、乾燥が不均一になり、一部の衣類が湿ったままになることがあります。
これにより、微生物が繁殖しやすい環境が作られ、生乾き臭が発生します。
一度生乾き臭の発生した服の臭いはなかなか取れない?
脱水せずに干した服の生乾き臭があまりにも強烈だったので、この臭いはなかなか取れないかもしれないと正直かなり恐怖を感じていました。
ただ、その服はコインランドリーに持ち込んですぐに洗濯&乾燥機にかけて乾かしたら強烈な生乾き臭も綺麗さっぱり消すことができました。
この場合、恐らくすぐに対処したからすぐに消すことができたのだと思います。
しかし調べてみると、生乾き臭の発生してしまった服を長時間放置してしまうと臭いが衣類にこびりついて洗っても取れなくなってしまうことも珍しくないそうです。
大事な服がそんな状態になってしまうと大変ですよね。
万が一生乾き臭が発生してしまった服はすぐにまた洗って早めに乾燥させれば大丈夫ですが、洗っても取れなくなってしまった場合は以下の対処が必要になります。
- 酸素系漂白剤の使用
- 重曹とお酢の併用
- 高温洗浄
- 日光での乾燥
- 洗濯槽の掃除
- 専用消臭剤の使用
- 適切な収納方法
酸素系漂白剤の使用
酸素系漂白剤を使用することで、衣類に残った細菌やカビを除去することができます。
洗濯機に入れる際に、漂白剤を適量加えて洗濯します。
酸素系漂白剤は、色柄物にも使用できるため便利です。
重曹とお酢の併用
重曹とお酢を使った方法も効果的です。
まず、重曹を洗濯機に入れ、通常通り洗濯します。
すすぎの段階で、お酢を加えることで、臭いの元となる細菌を中和し、除去することができます。
高温洗浄
衣類が耐えられる場合は、高温の水で洗うことを検討してください。
60度以上の水温で洗うと、細菌やカビを効果的に殺菌できます。
ただし、衣類の取り扱い表示を確認し、高温洗浄が可能かどうか確認してください。
日光での乾燥
日光に含まれる紫外線は、殺菌効果があるため、晴れた日に直射日光の当たる場所で干すと良いです。
裏返して干すことで、繊維の内部まで紫外線が届き、効果的に臭いを除去できます。
洗濯槽の掃除
洗濯機自体が原因となっている場合もありますので、洗濯槽の掃除を行いましょう。
洗濯機専用のクリーナーを使用して、定期的に内部を清潔に保つことが重要です。
専用消臭剤の使用
市販の衣類用消臭剤を使用することも有効です。
洗濯前に衣類にスプレーしてから洗濯することで、臭いを軽減できます。
適切な収納方法
洗濯後、衣類が完全に乾いてから収納することが重要です。
湿気が残っていると、再び生乾き臭が発生する可能性があります。
また、通気性の良い場所に保管することを心掛けてください。
洗濯機やコインランドリーはやっぱり偉大!ケチるのはほどほどにしよう
今回の経験からやっぱり洗濯機やコインランドリーは偉大だなと改めて感じました。
私もこの時は出張中で宿泊先に洗濯機がない状態かつ、コインランドリーまでの距離も遠いので、コインランドリーまで行くぐらいなら部屋で手洗いした方が楽だなと思ったのがきっかけで手洗いしてみたのですが、正直限界を感じました。
靴下や下着のパンツ、Tシャツぐらいなら手洗い後しっかり絞って水気をとってから干せば乾いた後に不快な生乾き臭を発生することもなかったですが、厚手の衣類は絞って水気を取るのにも限界がありますし、乾くまでにも倍以上の時間がかかります。
だから洗濯機がない時は極力コインランドリーで洗濯して、乾燥まで済ませてしまうのが1番かと思いました。
コインランドリーだと洗濯・乾燥で1回あたり400~600円程度かかりますが、それで強烈な生乾き臭の発生を防げるなら安い出費なのかもしれませんね。
洗濯にかかる出費を抑えて出張先で美味しい物を食べに行こうと思ったけど、やっぱり洗濯代はケチってはいけないですね。
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